今回は農業を始めたい方必見!
どうやって農業を始めるのかを解説していきます。
新しいことを始める時はやはりガイドが必要だと思い今回の記事を作成しています。自己流で成功したい。誰かの真似は嫌だ。そんな方もいるかと思いますが、さっぱり何ひとつ分からないことを自己流でやっても成功するのは難しいと思います。多少はやり方や流れを学び、その上で自分の色を出していき差別化することをオススメします。
まずは基本の下準備から解説していきます。
目次
就農目標を決めよう
就農を始める前に、自分の就農目標を明確にすることが重要です。どのような農業を行いたいのか、どのようなスケールで行いたいのか、そして将来の収益目標や生活スタイルについても考えましょう。明確な目標を持つことで、計画を立てる際に方向性を明確にすることができます。就農目標にも種類があります。それぞれについて考えてみましょう。
1.農業の種類と規模
まず、どのような種類の農業を行いたいのかを明確にしましょう。野菜、果樹、畜産など、様々な種類の農業があります。有機栽培や循環型農業などもあるので広い視野で考えましょう。また、農業の規模も考慮しましょう。小規模な家庭菜園から大規模な商業農業まで、自分の目指す農業の規模を決定しましょう。特に何を作りたいというものが無ければ、次に紹介する経営目標を先に決めるのもありでしょう。稼げる農業について紹介している記事もあるので参考にしてみてください。
2.経営目標
就農における収益目標を設定しましょう。自給自足を目指すのか、収益を得ることを主な目的とするのか、それによって経営戦略や計画が異なります。収益目標を明確にすることで、必要な投資や収入の見込みを把握しやすくなります。稼ぎたい額を決めてから、それを稼ぐためには何をどれだけの規模で作るべきということを調べて決める方法も可能です。
3.生活スタイル
農業は生活と密接に関連しています。自分の生活スタイルや価値観に合った農業を選ぶことが重要です。例えば、都市部での貸し農園での農業や空いた土地を活用した農業、副業的な農業、地方でのゆったりとした生活での農業など、様々な生活スタイルに合った農業を考えましょう。ストレス無く続けられる農業を選びましょう。
4.将来展望
就農活動は長期的な視野で行うものです。将来の展望や目標を考え、それに向けての準備を整えましょう。拡大計画や次世代への事業継承など、将来の展望を明確にすることで、より持続可能な農業経営を目指すことができます。自分の性格や価値観に合った農業を選ぶことで長い期間続けることができ、成功もしやすいと思います。
農業教育プロジェクトの参加
ある程度自分のやりたい農業のイメージが湧いてきたら、実際に興味のある農業の体験をしてみましょう。考えているだけでは単なる想像に過ぎません。実際に体験してみると、少し思ってたのと違うな、この農業は自分に合ってないなと、早めに気づくことができる場合もあります。逆に、やっぱり自分はこの農業でやっていこうと再確認することもできます。イメージと現実との差異を減らすことが農業体験によって可能になり、成功への架け橋となってくれます。
農業教育プロジェクトを選ぶ際のポイントは次のポイントを意識しましょう。
プログラムの種類
農業教育プログラムには様々な種類があります。大学や専門学校が提供する農業関連の学位プログラム、農業技術や経営スキルを学ぶ短期コース、地域の農業団体が主催するワークショップやセミナーなどがあります。自分の目標やニーズに合ったプログラムを選ぶことが重要です。
カリキュラム内容
農業教育プログラムのカリキュラムは、基礎から応用まで幅広い内容をカバーしています。農業の基本的な知識、作物の栽培技術、畜産の管理方法、農業経営の基礎、持続可能な農業の実践など、様々なトピックが含まれます。プログラムの内容を確認し、自分の学びたい分野に焦点を当てたプログラムを選びましょう。
多くの農業教育プログラムでは実習の機会が提供されます。実際の農場での作業や農業経営の実践を通じて、実践的なスキルを身につけることができます。また個別での質問などで、専門家から多くのことを学ぶことができます。さらに同じ志を持つ他の参加者や地域の農業関係者との交流の機会が得られ、将来のビジネスパートナーを見つけることができるかもしれません。
農業教育プロジェクトは、地方公共団体や農林水産省、JA、民間企業など様々なところで提供しています。全国新規就農相談センターでは、それらを探すことができます。
また、いきなりガチガチな農業研修を受けるのはきついな。ちょっと体験だけしてみたいな。そんな方にピッタリのものがあります。旅行気分で農業を体験することができます。
土地の調査と選定
自分の目指す農業が決まったら、作りたい作物もある程度決まっていると思います。そうしましたら、次に考える必要があることは、その作物はどんな場所で育ちやすいのかです。作物にもそれぞれ適した土壌・気候などがあるのでそれらを調べる必要があります。そして、なるべくその適した場所に近づけることが大切です。
そのポイントを解説します。
1.土地の特性の把握
(1)土壌の種類
土壌は農業において非常に重要な要素です。土壌の種類には砂質土壌、粘土質土壌、礫土壌などがあります。それぞれの土壌は異なる特性を持ち、作物の栽培に影響を与えます。土壌サンプルを採取し、専門家による分析を行うことで、土壌の種類や質を詳細に把握することができます。
(2)土壌のph値
土壌のpH値は土壌の酸性やアルカリ性を示し、作物の栽培に影響を与えます。一般的に、pH値が中性の土壌が多くの作物に適していますが、作物によっては異なるpH範囲が求められます。土壌のpH値を測定し、必要に応じて土壌改良を行うことで、作物の生育環境を最適化することができます。
(3)水はけ
土壌の水はけは、土壌中の水分が排水される速度を示します。良好な水はけを持つ土壌は、水が滞留せずに適切に排水されるため、根の酸素供給が確保されます。水はけの悪い土壌は水害や根腐れのリスクが高まります。土地の低地や湿地、または土壌の密度が高い場所など、水はけの問題を抱えているかどうかを調査しましょう。
(4)日照条件
太陽光の量や日照時間は、作物の生育に大きな影響を与えます。適切な日照条件を持つ土地であれば、作物の生育が促進されます。日照時間や日射量を調査し、作物の栽培に適した場所であるかどうかを確認しましょう。
(5)気候条件
土地の気候条件も作物の生育に影響を与えます。降水量、気温、湿度などの気象データを調査し、作物の種類や栽培時期に適した気候条件を持つ土地であるかどうかを判断しましょう。地域の気候が急激な変化や極端な気象現象を経験する可能性がある場合は、それに対する対策も考慮する必要があります。
2.地域の法規制と農業政策の確認
(1)農地利用の制限と所有権
農地の用途や耕作の制限、土地の区分や用途地域などが定められています。これらの制限を確認し、選定した土地が農業に利用可能であるかを調査しましょう。また、地主との契約や土地の所有者との交渉、借地契約の条件などを確認しましょう。土地の所有権に関する法的な手続きや契約書の内容を正確に把握し、将来の紛争を防ぐためにも重要です。
(2)農業政策と支援制度
地域や国の農業政策や支援制度も把握しておくことが重要です。農業補助金や助成金、農業保険制度、農業技術の開発や普及支援など、様々な支援制度が存在します。これらの制度や政策を活用することで、就農や農業経営を支援することができます。
地域の農業団体や協同組合は、地域の農業に関する情報や支援を提供する場合があります。地域の農業組織や協同組合に参加し、地域の農業活動や政策に関する情報を収集しましょう。また、地域の農業コミュニティとの連携や協力も重要です。
3.地域の市場と需要の調査
市場を細分化し、顧客セグメントを明確にすることで、需要の異なるグループを特定します。例えば、年齢、性別、所得レベル、生活スタイルなどの要因に基づいて、異なる顧客セグメントを設定します。地域固有の需要やトレンド、地域のイベントやコミュニティの動向にも注意を払いましょう。競合の分析も必須です。
農業だけのことを考えていてもダメで、自分が過ごしやすい環境かどうか、自分の望む生活スタイルに合っているが一番大事です。
事業計画書の作成
農業もビジネスです。新たに始める時は目標を明確にしてから、細かな計画を立てていく必要があります。計画書の作成は、自分の頭の中を整理し、一貫したストーリーのある事業に組み立てたり、事業化に向けた行動を明確にすることに役立ちます。 また、作成した計画書は、計画した事業の進捗管理や経営における意思決定の拠り所としても活用できます。
事業計画書の作成手順
- 農業ビジネスの概要やビジョン、ミッションを明確にし、事業の目的や方針を決める。
- 市場分析を行い、市場参入の戦略を立てる。
- 製品やサービスの特徴や利点、価格、差別化ポイント、競合優位性を明確にする。
- 販売促進戦略や広告戦略を策定し、マーケティングチャネルやプロモーション方法を計画する。
- 農業プロセスや作業スケジュール、人材配置などの運営計画をまとめる。
- 生産計画や品質管理策も明確にする。
- 資金計画や収支予測、投資回収期間などの財務計画、収益性や資金需要について考える。
- 災害や疫病などのリスクに備えた対策を具体化する。
これらを書き出すことによって、計画に漏れがないかを確認することができます。自分の目指す農業を再確認しイメージをより強力なものにすることもできます。また、自分の計画に矛盾するところはないかなど、他者に見てもらうことで新たな気づきがあるかもしれません。
さらに資金調達の際に、事業計画書がしっかりしていると賛同を得やすく、スムーズに資金調達が進むことがあります。農業をスタートした後も、進歩管理に役立たせることができます。そのため事業計画書の作成は、ビジネスを始めるにあたって、とても重要な準備です。面倒くさがらずに事業計画書をしっかりと作成し、成功への道を歩んでいきましょう。
まとめ
準備は物事において一番重要です。準備があるから目標に向かって着実に成長することができるし、準備段階で様々な事を考えることで、イレギュラーなことが起きても対応することができます。その準備を怠らず、新規就農に臨みましょう。就農前準備を下記にまとめました。
1.就農目標を決める
2.農業体験をしてみる
3.就農場所の選定をする
4.事業計画書を作成する
まずは自分の好きなように考えてみましょう。
考えを行動に移し、改善していく。
なかなか行動に移せない人は、まずは旅行感覚での農業体験をオススメします。
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