今回は重労働や高度な技術がなくても稼ぐことのできる農業を紹介します。
農業を始めようと思っている方で「何を作ればいいか分からない」「知識や技術がない」「でも農業で稼ぎたい」。こんな風に考えている方は多いと思います。そんな方のためにこの記事を作りました。やはり稼げて生活ができないと農業は続けれませんからね。
ではさっそく稼げる作物5選をメリット・デメリットを加えて紹介していきます。
目次
露地栽培で稼ぐ
1.キャベツ
メリット
- キャベツは楽して稼ぐにもってこいです。
- 10a(1,000平方メートル)当たりの粗収益が約39万円。経費が約21万円。所得は39-21=18で約18万円。
- 労働時間は約89時間と農業では圧倒的に少ない。
- 時給換算すると約2000円とビジネスの世界より高い。
- 栽培の難易度も低い。
- 初期費用が少ない。
- 安定した需要がある。
- 病害虫に強く、長期保存が可能。
デメリット
- 寒冷地域に適しており、高温多湿が続くと危ないかもしれません。(発芽温度は15〜20度。生育温度は18〜24度が適していると言われています。)
- 土壌の栄養分を多く消費するため、連作障害が起こりやすく、同じ場所での栽培を続けると土壌が劣化しやすくなります。これに対処するためには、適切な転作や土壌管理が必要です。
- 生のままの販売が一般的なため、流通コストが高くなる。これは販売経路によっては関係ないかもしれないが。
- 露地栽培のため天候に左右されることがある。
2.レタス
メリット
- 10a(1,000平方メートル)当たりの粗収益が約47万円。経費が約24万円。所得は47-24=23で約23万円。キャベツより利益は高い。
- 労働時間は約133時間。キャベツよりは多いが比較的少なめ。
- 時給換算すると約1700円。普通に高い。
- 栽培難易度も低い。
- 初期費用が少ない。
- 安定した需要がある。
デメリット
- 害虫に感染しやすく、適切な農薬や防除が必要。
- 比較的短い成長期間のため、収穫サイクルを考えた効率的な生産計画が必要。
- キャベツ同様、新鮮なまま流通させるにはコストがかかる。
- 露地栽培のため天候に左右される。
3.ニンニク
メリット
- 10a(1,000平方メートル)当たりの粗収益が約57万円。経費が約31万円。所得は57-31=26で約26万円。
- 健康志向の高まりやアウトドアブームで需要は年々増加している。
- 栽培難易度も比較的低め。
- 病気や害虫にも強い。
- 保存性があるため一度収穫すると長期的な販売が可能。
- 広範囲の気候条件に適応できる作物のため、地域の気候に合わせた生産ができる。
- 栽培途中に生えてくる花茎も「ニンニクの芽」として食べることができる。
デメリット
- 10a当たりの労働時間が約263時間なので、時給換算すると約1,000円になる。
- 収穫に手間がかかる。
- 栽培サイクルが長期間のため投資の回収に時間がかかる。
- 露地栽培のため天候に左右される。
施設栽培で稼ぐ
4.ミニトマト
メリット
- 10a(1,000平方メートル)当たりの粗収益が約407万円。経費が204万円。所得は407-204=203で約203万円。
- 少ない面積・限られたスペースでも生産量を増やすことができ収益も確保できる。
- 温室やハウスの中での栽培のため天候に左右されず、安定した生産・収益が期待できる。
- 一年中生産できるため一般的に供給量が少なる時期にも出荷することができる。
- 水や栄養分の管理が効率的にでき、品質に一貫性を持たせることができる。
- 害虫や病気のリスクが低減され、農薬の使用量も最小限に抑えつつ安全で健康な作物を作れる。
- 高品質なミニトマトの生産が可能で市場での競争力が向上する。
デメリット
- 当然、温室やハウス、自動制御システム、照明、冷暖房などの初期費用がかかる。
- 初期費用に加え、設備の維持・運用、光熱費などのランニングコストがかかる。
- ある程度の知識や技術が必要になる。
- 10aの栽培で労働時間が約1480時間必要とされる。
10a当たりの収益等:農林水産省「品目別経営統計」による
まとめ
- 稼げる作物としてキャベツ、レタス、ニンニク、ミニトマトを紹介しました。
- 他にも稼げる農業は多くありますが、今回は新規就農者でも始めやすい野菜に絞りました。
- 露地栽培・施設栽培にそれぞれのメリット・デメリットがあることを理解していただきたいです。
- キャベツやレタスなどの難易度の低い作物から始め、農業に慣れていくことをオススメします。
- 資金力がある方は安定した収入が見込める施設栽培もありでしょう。
- いきなり独立で農業を始めるよりも、まずは農業体験や法人に就農して知識・技術を身につけた方が成長スピードが早く農業を続ける意欲が維持しやすいと思います。
- それぞれの環境・考えに合わせた就農を是非見つけてください。
では最高な農業ライフを。
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