日本農業の特徴:北海道編

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北海道の特産品といえば何をイメージしますか?

新鮮な魚介類を思い浮かべる人もいると思いますが、北海道の農業は日本の農業においてすごく重要な役割を果たしているのです。

農産物で有名なものは、メロンやとうもろこし、じゃがいも、肉や乳製品などがでてきますね。

そこで今回は、北海道の農業にはどんな特徴があるのか。どんな役割を果たしているのか。

これらを説明し、少しでも農業に興味を持っていただければと思います。



北海道では広大な土地を利用し、稲作・畑作・酪農などの土地利用型農業が展開されています。

北海道の耕地面積は1,141千ha

全国の耕地面積は4,325千ha

全国の約4分の1の耕地面積を北海道が占めています。全国で経営されている農業の4分の1が北海道で行われていると考えると、驚きですね。

さらに、北海道には33,000の農業経営体が存在しており、1農業経営体当たりの経営耕地面積は33.1haとなっています。都府県の1農業経営体当たりの経営耕地面積は2.3haなので、北海道がどれだけ広大な土地を農業に利用しているかが分かりますね。約14倍です。

主業農家の割合は75.3%なので、北海道では大規模で専業的な農業が展開されていることが分かります。

北海道農政部

https://www.pref.hokkaido.lg.jp/fs/9/1/7/4/7/8/7/_/02%20北海道農業・農村の現状と課題%20I2023.pdf

北海道の食料自給率は、カロリーベースでも生産額ベースでも200%を超えている。

カロリーベースでの食料自給率で100%を超えているのは、東北を中心とした5県のみで、北海道は全国1位だ。

生産額ベースの食料自給率は全国4位ほどだが、北海道より上位の都府県は収益性の高い作物の生産が多いという特徴がある。

北海道の農林水産業は国産供給熱量の約2割を占め、日本の食料安定供給に大きく貢献している。

農業産出額は1984年以降、1兆円を超えている。

農林水産省

https://www.maff.go.jp/hokkaido/policy/jyousei/attach/pdf/meguruzizyou_2023-10.pdf

耕地面積が全国1位の広さで、食料自給率も段違いのデータを残している。

ではどんな作物が主に生産されていて、適している作物は何か気になりますね。

生産量全国1位を誇る農畜産物が数多くあるので紹介します。

北海道の農業産出額ランキング

  • 1 :生乳 (4,069億円)ー 全国1位 全国の52%を北海道が占めている。
  • 2 :肉用牛(1,131億円)ー 全国2位 全国の15%。1位は鹿児島県。
  • 3 :米  (1,041億円)ー 全国2位 全国の8%。1位はお米で有名な新潟県。
  • 4 :乳牛  (908億円)ー 全国1位 全国の64%を北海道が占めている。
  • 5 :馬鈴薯 (721億円)ー 全国1位 全国の53%を北海道が占めている。ジャガイモ。
  • 6 :たまねぎ(706億円)ー 全国1位 全国の64%を北海道が占めている。
  • 7 :軽種馬 (612億円)ー 全国1位 全国の約100%を北海道が占めている。
  • 8 :豚   (512億円)ー 全国3位 全国の8%。1位は鹿児島県。2位は宮崎県。
  • 9 :小麦  (498億円)ー 全国1位 全国の82%を北海道が占めている。
  • 10:てんさい(459億円)ー 全国1位 全国の100%を北海道が占めている。
  • 11:鶏卵  (229億円)ー 全国8位 全国の4%。上位には関東圏の県が多い。
  • 12:トマト (223億円)ー 全国2位 全国の10%。1位は熊本県。

上記は北海道の農業産出額上位の品目を紹介しました。

他にも、大豆・小豆・かぼちゃ・にんじん・スイートコーンなども、北海道では多く生産されており、生産量が全国1位となっています。

ランキングを見てもわかるように、畜産関係の農業産出額が非常に多いことが北海道の特徴です。

北海道は欧州のように広い土地があり、夏でも涼しい気候なため、牛の飼育や牧草の栽培に適しています。そのため畜産が盛んであるといえます。

また畜産の他にも、機械化が進んでいて面積が広い方が効率的に生産することのできる、お米や麦類などが北海道では多く栽培されています。広い土地を有効活用した農業が行われています。

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道央地帯:

稲作を中心に、野菜や軽種馬、肉用牛などの地域の特色を生かした農業が行われています。

     【農業産出額】4,166.2億円(R3)

道南地帯:

稲作や施設園芸、畑作、果樹など集約的な農業が行われています。

     【農業産出額】981.7億円(R3)

道東(畑作)地帯:

麦類、豆類、甜菜、馬鈴薯を中心とした大規模で機械化された畑作や酪農畜産が行われています。

     【農業産出額】5,387.7億円(R3)

道東(酪農)・道北地帯:

冷涼な気候を生かしたEU諸国に匹敵するほどの大規模な草地型酪農が展開されています。

     【農業産出額】2,570.3億円(R3)

1.広大な土地、冷涼な気候を生かした農業を展開している

日本地図を思い浮かべてもらったら分かるように、北海道はすごく広い。そんな土地を利用して、EU諸国に匹敵するくらいの酪農を展開している。そのため、酪農関係の農業産出額は日本トップがほとんど北海道となっている。

酪農の他にも、大規模で機械化された畑作や稲作が中心となっている。

2.日本農業において重要な役割を果たしている

日本は食料自給率が低い国ですが、北海道の食料自給率は200%を超えています。日本国内における、食料の安定供給に多大なる貢献をしています。北海道の農業が衰退してしまうと日本農業はどうなってしまうのか、考えるだけで恐ろしくなるくらい、必要不可欠です。

北海道は魚介類が有名で水産のイメージがありますが、農業においても日本トップクラスであるということを知っていただければと思います。

北海道に行くと、日本の他の都府県では見られないほどの大規模な農業が見れますので、ぜひ北海道に行くことがある方は、農業にも注目して行ってみてください。

以上、北海道の農業についてでした。





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